アネスラボ・クリニック・コンサルティング

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<クリニック開業>オープニングスタッフ採用について

スタッフ採用はクリニックの命運を左右する非常に大きな要素です。特にオープニングスタッフは初期のシステム構築にも関わってきますので、きちんと準備をして良いスタッフを採用しましょう。

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スタッフの採用広告媒体

開業コンサルから勧められたのが、複数の広告メディアで募集をかける方法です。私が実際に使用したのが、以下の2つです。

 とらばーゆリクルートが提供する求人広告で、有料で一定期間ウェブ上に広告を掲示しておけるサービスです。2週間くらいの掲示で、9万円程度だったと記憶しています。若い方が職探しをする際には今はほとんどウェブ検索を利用するので、若いスタッフの採用に向いています。

ジョブアイデムは新聞折込広告で、3万円程度だったかと思います。新聞折込はより年齢層が高い方が応募してくる傾向があります。新聞折込広告の効果は採用だけでなく、クリニックが開院することを広く認知させる働きもあるので、クリニック自体の宣伝効果があります。

私は院内サインやパンフレットなどを広告代理店にお願いしていたので、その伝手で採用広告についてもマネジメントを頼みました。どちらの媒体についても文面を作成してもらって、採用に関する問い合わせも広告代理店が一括して管理してくれたので私は書類審査をして採用面接をするだけで楽でした。代理店は採用関連のことは無料でやってくれたので、ありがたかったです。

私はクリニック開業の3ヶ月くらい前にFacebookページを立ち上げていたので、とらばーゆへのリンクを貼った投稿をし、クリニック周囲の地域に向けて広告を出しました。料金設定は5000円くらいにしましたが、これは効果があったかどうか、正直わかりません。

採用面接

採用への応募書類が手元に届きましたら、書類審査をします。誤字脱字は多くないか、経歴がどうか、前職をすぐに辞めていないかなどを根拠に合否を決定します。

私は面接は1回にしました。クリニックによっては二次面接まで行なっているところもあるようですが、面談自体の手間がかかることと直感のフィーリングを重要視して1度にしました。

面接は、私と妻、事務長(私の父)、会計事務所代表の4名で行いました。開業コンサルタントは、採用面接には直接タッチせず、面談に来た方の案内をお願いしました。複数の眼でみることで、多面的に人間性を評価するのと、一人では気づかないような部分について質問をしてもらえるため複数人で面談するのはとても有用です。

志望動機などの一般的な質問を一通りしたあと、個別質問に移ります。私は「現在までの成功体験」や「クリニックに対してどのような価値を提供できるか」などの質問をし、その方の応え方をみて臨機応変さを評価する工夫をしました。全員に共通して行なった質問は以下のようでした。

  • 志望動機
  • なぜ数あるクリニックの中で当院に決めたか
  • 医療現場の経験
  • 保有資格
  • 前職の退職理由
  • 応募要項どおりの労働条件で大丈夫か、など

採用面談前に簡単なアンケートを用意し、面接者に記入してもらいました。アンケートの内容は、協調性や仕事への姿勢に関するものを中心にしました。面接前に記入してもらったため、心理的に緊張状態で時間的にも制約があるため、忙しい時にケアレスミスをしやすいかどうかなども見ることができました。

クリニックに限らず、オープニングスタッフの経験はあるかなどをきいておくと、良いかもしれません。経験者を雇用すると、実際に準備で動き出すときに思わぬアイデアをくれることがあります。

採用したスタッフ

私は整形内科をやるつもりでしたので、以下のスタッフを雇用しました。

看護師は1名を正社員、1名をパートにしました。パートの方はオープニング時のストレスで2週間くらいですぐに退職してしまいましたので、開院以来正社員の看護師1名でクリニックを回しています。 本人にかかる負担は大きいですが、何とかガス抜きしながら頑張ってもらっています。看護師は給与も大きいので、複数名の雇用を行うとかなり経費を圧迫するので必要性を上回る採用は行わないようにしています。

柔道整復師は私の旧友でした。半年ほど頑張ってくれましたが、諸事情で退職しました。友人を雇用する場合、よほど仲良しでビジョンを共有している場合以外はマイナスに働くことが多いかもしれません。相手も労働条件についていろいろ文句を言ってきやすいですし、給与交渉なども複数回ありました。周囲のスタッフも少しやりにくい感じを覚えていたようです。今となっては彼が退職してくれたことで、私は経営しやすくなりましたし、スタッフとの関係性も分かりやすくなった感じがあります。

医療事務3名はかなり多く雇用した方だと思います。私のビジョンとしては、1名を主任にして指導や調整を行わせ、2名を受付業務に専従させる予定でした。現状はそのようなシステムになっていますが、開業してから数ヶ月の間は3名とも受付ブースにすし詰めで働いてもらっていました。受付専従の2名は医療事務未経験者でしたが、だんだん業務に慣れてきたところで、1名を主任に格上げしバックヤードにブースを設けて詰めてもらうことにしました。

一般に医療資格を持ったスタッフは雇用が難しく、給与も高い傾向があります。とくに看護師、理学療法士の採用は困難になることが多いので、早めに採用広告を打つことを勧めます。

まとめ

中小企業を経営する時に、重要な項目が「広告・採用・教育」とされています。採用をきちんと行うことで、クリニック運営を強固なものにしていきましょう。